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執筆者の写真岩波新書編集部

「著者冥利です」――『伝わる英語表現法』著者から

長部三郎


※復刊早々「読んでみたい!」「もう売り切れてた!」と話題沸騰の『伝わる英語表現法』。その魅力を伝える田中健一さんのエッセイ「知る人ぞ知る名著『英語表現法』」を読んだ著者の長部三郎さんから、田中さん宛のメッセージが届きました。長部さん、田中さんの許可を得てここに公開します。




田中健一氏の記事と文章を有難く読ませていただきました。


何も知りませんでしたので、びっくりすると同時に無名の小著に、このように熱く共感してくださる方がおられることを知って胸が熱くなりました。著者冥利です。


初版を出していただきました時にAmazonの読者コメントに「思わず膝を打った」「涙が出た」「震えた」のように言っていただき大変嬉しく、また安堵したことを憶えております。


20年を経て、このように評価していただき、復刊していただき感無量です。当時、幸い皆様から機会をいただき何のしがらみもない自由な立場から、自らの経験のすべてと思いのたけを書かせていただきました。


大学の先生には睨まれるかもしれないとは思いましたが、現場を経験した方には必ず共感してくださるはずだという確信がありました。それが今、このように田中健一氏に出会うことができましたことは最大の幸せです。



長部三郎(おさべ・さぶろう)

1934年新潟県長岡市生まれ

1959年東京大学教養学科(国際関係論)卒業、アメリカ国務省言語部勤務(日本語通訳担当)、(社)日本ペンクラブ事務局長、桐蔭横浜大学教授などを歴任。著書に『伝わる英語表現法』


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