5月21日25 分連載 私のコロナ史 第8回 コロナ禍の中の外国人社会飯島渉 COVID-19とロシアのウクライナ侵攻 2022年2月24日(現地時間)、ロシア軍がウクライナに侵攻すると、世界の関心はCOVID-19のパンデミックからウクライナとロシアの戦争に移りました。確かに2022年になってCOVID-19をめぐる状況は大きく変化しました...
1月22日32 分連載 私のコロナ史 第7回 COVID-19をめぐる「歴史学的ココロ」飯島渉 コロナに翻弄された2020年 オミクロン株という感染力の強い変異株が出現し、世界はCOVID-19対策を「やり直す」危機に立たされています。変異株が最初に発見されたのは南アフリカで(2021年11月25日、南アフリカ国立伝染病研究所の発表、「南アで新たな変異株」『産...
2021年10月23日28 分連載 私のコロナ史 第6回 感染症対策は科学的知見とともに、むしろそれ以上に社会や文化によって規定されている飯島渉 コロナ禍の社会を感じる 2021年9月末をもって、日本のいくつかの地域に出されていた緊急事態宣言やいわゆる「まん防」(まん延防止等重点措置)が一斉に解除されました。4月25日に、東京・京都・大阪・兵庫を対象として発令された第3回目の緊急事態宣言は、対象地域がもっとも...
2021年9月26日16 分在野に学問あり 第5回 工藤郁子さん記事執筆:山本ぽてと ◇はじめに この連載は、在野で学問に関わる人びとを応援するものだ。 第5回の今回は、特別編である。 第1回にご登場いただいた荒木優太さんが編著『在野研究ビギナーズ』(明石書店)を刊行した。現役の在野研究者たちが、自身の研究のノウハウをつづった本で、20...
2021年9月4日24 分在野に学問あり 第6回 読書猿さん記事執筆:山本ぽてと ◇はじめに この連載は在野に関わる人々を応援するものだ。 前回の更新から1年以上時間が経ってしまった。コロナ禍によって、在宅時間を持て余す人が増え、「独学」に光の当たった1年であったように思う。読書猿さんの『独学大全』(ダイヤモンド社)が大ヒットし、英...
2021年8月15日30 分連載 私のコロナ史 第5回 ロックダウンと「自粛」のはざまで飯島渉 私たちは「起承転結」のどこにいるのか? 今回は、2020年5月中旬から段階的に進められた日本の緊急事態宣言(第1回)の解除前後の状況を書くことにします。 連載の回を重ねる中で、現在進行形の出来事を文章にすることの難しさをあらためて感じています。それは、私たちが「起承...
2021年6月12日31 分緊急事態宣言下の日本(私のコロナ史 第4回) 飯島渉 ブラウン元英国首相の提言 COVID-19のパンデミックの中で、英国のブラウン元首相は、2020年3月下旬、今回の事態は世界がこれまで経験したことのない危機的なものであるから、一時的に世界政府を組織し対策にあたる必要があると提言しました(The...
2021年4月15日24 分連載 私のコロナ史 第3回 ダイヤモンド・プリンセス号事件の顛末(飯島渉)「正当にこわがることはなかなかむつかしい」 COVID-19のパンデミックの中で感じるのは、「正当にこわがる」ことは大切だが、なかなか難しいということです。物理学者で随筆家としても著名な寺田寅彦は、浅間山の爆発の際に書いた文章の中で、...
2021年2月14日24 分連載 私のコロナ史 第2回 2020年1月、武漢「封城」――史上最大のロックダウン(飯島渉)「コロナは忖度してくれない」 COVID-19のパンデミックもほぼ1年です。本年1月末、世界の感染者数は1億人を超え(総人口の77人に1人)、亡くなった方も200万人以上にのぼります。感染者数が5000万人を超えたのが昨年11月上旬だったので、倍増にわずか2カ月半しかかかっ...
2020年12月15日22 分連載 私のコロナ史 第1回 1年を振り返る試み(飯島渉)ある日の暮らし 今回から2か月に1回、「1年前に何が起きていたのか」を確かめながら、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の流行を振り返ってみることにします。 この文章を書いているのは2020年11月23日です。日本の感染者は13万人を超え、亡くなった方も昨日(...
2020年8月9日1 分【動画】在野研究者に聞いてみた! 『在野研究ビギナーズ』×在野に学問ありコラボ企画(新書よりも論文を読め番外編)今回は、連載「在野に学問あり」と、荒木優太編『在野研究ビギナーズ』(明石書店)のコラボ企画! 【前半】在野研究者に聞いてみた! 『在野研究ビギナーズ』×在野に学問ありコラボ企画(新書よりも論文を読め番外編) https://www.youtube.com/watch?v=x...
2020年4月7日14 分ロックダウンのロンドンで起きていたこと 森 旭彦緊急事態宣言が出されるとともに、東京などの大都市圏ではよりシビアな行動制限が求められるだろう。ロックダウンに近い状況に陥る可能性もある。今回はロンドンのロックダウンの真っ只中で生活していた目線から、その実情について書いてみようと思う。
2020年3月19日19 分在野に学問あり 第4回 辻田真佐憲さん記事執筆:山本ぽてと この連載は、在野で学問に関わる人びとを応援するものだ。 第1回は荒木優太さん、第2回は吉川浩満さん・山本貴光さん、第3回は逆卷しとねさんにお話をうかがった。第3回の更新が2019年の5月、おおよそ10か月ほど間が空いてしまった。...
2020年3月12日18 分特別寄稿:韓国第三の都市、大邱でふれる文学記事執筆:山本 ぽてと ◇大邱へ 「各自、各地より大邱へ」 事前にもらった旅行日程の一行目にはそう書いてあり、力強く頼もしいと思った。 2019年10月19日、クオン・チェッコリが企画する「文学で旅する韓国 - 大邱(テグ)編」に参加した。チェッコリは神保町にある韓国文学の...
2019年11月4日11 分どう生きるかを考えるより、今日一緒にいたい誰かを探そう 〜デンマーク編〜ロンドン・コーリング 〜芸大生になったライターの「ロンドン紀行」〜 連載第3回 森 旭彦 8月30日、語学スクールの卒業と学生寮の引き払い、約3週間のヨーロッパ周遊の旅の準備を同日にやっていた僕は、つくづく自分の計画性のなさというものを反省していた。その日は旅に出る前に寮を...
2019年9月30日16 分「踊り続けるんだ」学生の僕は言った。 ロンドン・コーリング 〜芸大生になったライターの「ロンドン紀行」〜 連載第2回 森 旭彦 ロンドンに移住して3ヶ月が過ぎた。長かった語学スクール(Presessional Academic English Programme、大学院の入学のために必要な英語の成績が基準点に達...
2019年7月13日15 分「No」と言わない英国人と「おはよう」が言えない僕ロンドン・コーリング 〜芸大生になったライターの「ロンドン紀行」〜 連載第1回 森 旭彦 「そういえば、君の国の言葉も間接的だったね」 月曜日の眠たい目をした学生が並ぶ教室で、ロバートが僕を見つめて話す。彼はロンドン芸術大学の語学スクールの講師であり、青い目をした英国人だ。...
2019年5月4日19 分在野に学問あり 第3回 逆卷しとね記事執筆:山本ぽてと この連載は、在野で学問に関わる人々を応援するものだ。 第1回は荒木優太さん、第2回は吉川浩満さん・山本貴光さんにお話をうかがった。両者とも学問に触れる場として、勉強会や読書会に参加することを勧めていた。でもそれって、東京だけの文化なんじゃないの?...
2019年3月21日12 分編集長を訪ねて 第5回 ちくま新書編集長 松田健さん聞き手:岩波新書編集長 永沼浩一 「編集長を訪ねて」久しぶりの更新です。第5回は、ちくま新書編集部をお訪ねして、編集長の松田健さんとお話をしてきました。ちくま新書は、いわば "新書のフロントランナー"。現在、日本で "新書"...